ファイナンシャルプランナー【FP】の資格について
私たちは、保険に加入する際、自分にふさわしい保険商品を子細に吟味することは、あまりないかもしれません。
人生最大の買い物と言われる住宅にしても、収入に見合うローンの金額はわかっても、ローンと子どもの教育費がオーバーラップする期間は何年あるか、その間、何回、クルマを乗り換えるか、病気もするかもしれない…まではそれほど考えないもの。
「年金の支給年齢の高齢化を知って危機感が募り、住宅ローンを早期返済したら家計はどうなる?」。
「親の財産相続で高額な税がかかることを知った。解決策を教えて」。
何かの折に、お金の流れについて、自分自身で把握しようとしても、住宅ローン・保険・リタイア後の計画など多岐にわたる内容を、余暇時間を割いて電卓片手に考えるのは、たいへんな手間となります。
幸い、今は収入もあるしと、数多くのライフイベントを何とか乗り切っているのが、フツーの人びとと言えるのではないでしょうか。
頼りになる有資格者
それでも、お金の動きをきちんとコントロールしたい、そんな人々が頼りにするのが、お金の相談相手であるFPです。FPは、彼らが打ち明ける、収入・資産の状況を余さず聞きとり、実現したい目標や希望を正確に理解します。
その上で、お金の流れを客観的に分析し、1人1人に最もふさわしいライフプラン(人生設計)を提案し、救いの手を差し伸べるのが、FPの仕事です。
当然のように、銀行や証券、保険会社などの金融機関、不動産会社など、人生を左右する“大きな買い物”を担当するなど、お金を扱う仕事をする人にとって必須と言えるのが、FPの資格です。
専門知識と経験値に裏打ちされた有資格者だからこそ、信頼されるアドバイスが可能となります。社会人ばかりではありません。普通の家庭の主婦にも有資格者はいます。
家計管理をはじめ、貯蓄や資産運用、はては日々の節約術まで、暮らしのあらゆる場面で、専門知識を上手に生かす有資格者は少なくありません。