ファイナンシャルプランナーとして独立開業する際の注意点
誰も指示を出してくれない
自分の名前で仕事をする独立開業は、自分の城を持つことであると同時に、全て自己責任の世界で生きることでもあります。
誰も指示を出してくれないので、自分で考えて行動しなければいけません。
顧客を取れなければ、アルバイトでも派遣でもえり好みせず行って、自分の生活費を稼ぐのが普通です。
ファイナンシャルプランナーは、顧客のライフプランニングを行うのが主な仕事ですが、その際には家族構成などのかなり詳しい個人情報を必要とします。
そこで難色を示す方も多く、いかにして自分を信用してもらうかがポイントです。
誰からも指示を出されないことで真の意味で自由となり、自分の力量のみが問われます。
有資格者であることは出発点
ファイナンシャルプランナーの資格を有していることは、独立開業の出発点に過ぎません。
2級FP技能士とAFP資格は最低ラインでして、上位資格である1級FP技能士とCFP資格の保有者もよく見られます。
1級は難易度の高さから敬遠する方が多く、その代わりに国際資格であるCFP資格まで取得しているのが一般的です。
独立開業した時には、新規顧客の開拓が急務となります。
幸い、初期費用としてはレンタルオフィスの月額利用料ぐらいで済みますが、それでも早く顧客を安定して確保しなければ事業が成り立ちません。
日本FP協会に所属して活動することで、色々なつながりを作るのです。
一から社会的信用を築いていく
多くの方がショックを受けるのが、個人として活動する場合の社会的信用の低さです。
ファイナンシャルプランナーの上位資格を得てすら、なかなか金融機関から融資を受けられません。
一から社会的信用を築いていく必要があるので、クレジットカードの作成などは脱サラ前に済ませておくことをお勧めします。
自分だけの専門分野を作る、金融機関の顧客相談で経験を積むなどの工夫をしましょう。
独自の強みがあるファイナンシャルプランナーになれば、やがては顧客の方からどんどん問い合わせてくる形になります。
何の保証もないが成功すれば青天井という状況をどう思うのかが、独立開業に向いているかどうかの試金石です。