ファイナンシャルプランナー[FP]の資格を取得するメリット
有資格者を必要とする業種
ファイナンシャルプランナー(以下、FPと略す)の有資格者が最も必要とされているのは、保険・証券会社などの金融機関、不動産会社や住宅メーカーなどです。
例えば、保険会社に勤務するFPは、さまざまな保険商品の中でどれを選ぼうか迷っているお客さんの相談に乗ります。
保険の仕組みなどの基本から、医療・生命などの保険商品の種類を説明し、さらにお客さんに見合った保障のある保険を提案します。さらに、保険の見直しをしたいお客さんの相談にも乗ります。
不動産会社や住宅メーカーでは、社員に宅建(宅地建物取引主任者)の資格取得だけでなく、FPの資格も義務付けることが少なくありません。
特に、住宅ローン『フラット35』を取り扱う不動産会社の場合は、社員みずからがローン取扱いの窓口となりますから、住宅の販売とローン契約が同時進行、というケースが一般的です。
購入を検討しているお客さんに対して、住宅ローンのシミュレーションやライフプランを具体的に提案できることは、購入への後押しとなります。お客さんの人生を見渡せる観点をもつ点で、入社後の社員にFPの資格取得を支援する企業が多いこともうなづけます。
資格取得のメリットとは?
特に金融・不動産関連の職種への就職を希望し、これから就活を始める人々にとって、FPの資格は、就活の際のアピール材料の1つとなることは間違いありません。
何より、ひと足先に資格を取得しておけば、入社以降、立ち現われてくる事案も“学び”として生かせるはずで、入社後に業務を続けながら資格の勉強をするより、はるかに余裕があるはずです。
一方、すでに社会保険労務士や税理士、宅建など、国家資格の有資格者の中にも、プラスαの資格として、FPを取得する人もいます。より幅ひろい視点から、顧客に寄り添ったライフプランの提案が可能となることが、その理由です。
反対に、FPの資格を取得してから社会保険労務士や税理士を目指す人も少なくありません。